足関節の構造
足関節は下腿(かたい)と呼ばれる脛骨・腓骨と距骨から構成されるため、距腿(きょたい)関節とも呼ばれています。足関節は距骨が距腿関節窩にはまり込んでいる「ほぞとほぞ穴のような構造」をしており、荷重時の関節安定性の多くは骨に依存します。距腿関節により足首を上げる背屈(はいくつ)や下げる底屈(ていくつ)の動作を行うことができます。
距骨とその下にある踵骨から構成される距骨下(きょこつか)関節は、距骨の凹面と踵骨の凸面が適合することで、足首を内側・外側に曲げたり捻ったりする動きに対応しています。距腿関節と距骨下関節が動き合うことで、足首を回すなど複雑な動作を安定して行うことができます。