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患者さんストーリー

両ひじの激痛から開放されて、夢のよう。自分らしさを取り戻せて、関節リウマチとも上手に付き合っていけそうです。

ひじ関節

佐竹 恭子さん

佐竹 恭子さん
神奈川県在住 
72歳(手術を受けた年齢)

病名 関節リウマチ

治療法 人工肘関節置換術(両肘)

この記事の目次

01 関節リウマチを発症

ショートに切りそろえた銀髪がとても美しく、ほがらかで、笑顔が絶えない佐竹さん。手術前は関節リウマチによる両ひじの激痛で、家事はおろか、自分の身の回りのことさえもままならず、おしゃれなんてする気にもならなかったとは想像できないほど、明るい表情が印象的です。両ひじの手術を「躊躇も迷いもなく受けた」という佐竹さんに、手術前と手術後の生活の変化、関節リウマチにどう向き合っておられるのかを伺いました。

14年前に突然、関節リウマチを発症
佐竹 恭子さん

忘れもしません、2000年4月、58歳のときに関節リウマチを発症しました。16年間勤めた美容関係の会社を早期退職したばかりで、これからは好きな旅行や趣味のガーデニングを思う存分楽しもうと意気込んでいた矢先のことでしたから、ショックが大きく、なかなか病気を受け入れることができませんでした。

実は、退職時に受けた人間ドックでリウマチの数値が高く、痛みが出たらすぐに受診するようにと指摘はされていたんです。その前から体調不良が続いていまして、片側だけ顔面麻痺になって半月ほど入院治療を受けたりもしていましたので、すぐさま近所のリウマチ科のあるクリニックを受診しました。いまは血液検査などで簡単に診断できるそうで、受診したときにはすでに関節リウマチを発症していて、すぐに投薬治療を受けました。

佐竹 恭子さん

診断を受けて半年くらいはずいぶん落ち込んだのですが、聞くところによると関節リウマチは妊娠・出産などをきっかけに30代でも発症することがあるそうですね。60歳近くまで病気一つせずに健康だった私はまだいいほう。そう思ったら病気を受け入れることができ、根気強く付き合っていこうという前向きな気持ちになれたんです。

早期発見・早期治療が良かったのだと思いますが、気の持ちようというのも大きいのかもしれませんね。病気を受け入れたらどんどん良くなってきたんです。それまでは足の関節も腫れて、ベッドから起きて洗面所に行くのがやっと。少しだけ動く片手で猫のように顔を洗うという生活だったのが、2年目か3年目くらいには自転車にも乗れるようになって。ひじの痛みが出るまで、5~6年間くらいは国内や海外を旅行したり、ガーデニングを楽しんだり、山に山菜摘みに行ったり、関節リウマチを忘れるくらい普通に生活を楽しんでいました。

3年前、関節リウマチによるひじの痛みが発症。激痛に苦しむ日々…
佐竹 恭子さん

両ひじに違和感が出始めたのが3年ほど前(2011年)です。最初は動きが鈍く、少し痛いくらいだったのが、日を追うごとに痛みが増して、そのうち寝ても覚めても激痛。じっとしていても痛むんです。できる範囲で家事もやっていましたが、ゴボウのような硬いものは切れませんし、植木鉢一つ持てません。顔を洗ったり、背中に手を回したり、ひじを曲げ伸ばしする動作も痛くて、痛くてできないんですね。何かをやる度に「イタタタ…」、「痛い!」が口ぐせになってしまっていました。

2012年夏ごろには痛み止めの注射も効かなくなってしまい、かかりつけの先生から近所にある国立病院のリウマチ科を紹介していただき、すぐに受診しました。実は、国立病院を受診するときにはもう手術を受けることを決めていたんです。以前、整形外科を受診したときに関節が変形していると言われていましたので、手術しかないんじゃないかと。関節リウマチについての情報を集めるうちに人工関節のことも知っていました。国立病院の先生からは感染症など手術のリスクのことも説明していただきましたが、信頼のおける先生だと思いましたし、とにかくこの痛みが取れるのならと、一刻も早く手術を受けたいとお願いしました。

02 両肘の手術

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