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専門医インタビュー

関節の痛みを解消して、「健康で長生き」を実現しましょう!

この記事の専門医

長野県

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1971年生まれ。96年筑波大学卒。東京大学医学部整形外科教室、三井記念病院などを経て2009年から現職。
【認定資格】日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本体育協会公認スポーツドクター

この記事の目次

手術後の生活、およびリハビリテーションについて教えて下さい。

リハビリは筋力トレーニングから始まり、
日常生活の様々な動作訓練まで行います

リハビリはとても大切です。手術前から積極的に行うことによって、手術後にスムーズにリハビリに入ることができると考えています。術後のリハビリは退院後の生活に即したプログラムで、より実際的に行います。また腰やひざ関節にも目を向け、全身のバランスを整え、良い姿勢で歩くことを身につけるようにします。人工関節に無理な負担がかからないようにすることは、人工関節の長持ちにつながります。生活様式を洋式にするなど最低限のルールさえ守れば、旅行やスポーツ、畑仕事など、残りの生活を大いに楽しむことができます。

手術後の日常生活において、気をつけることや心がけるべきことは何ですか?

脱臼の心配があるので、和式の生活には
気をつけてください

股関節が外れてしまう「脱臼」の心配がありますので、布団で休んだり、こたつに入るなどの和式の生活様式は避けるべきです。しかし、これもMIS手術によって生活動作の制限が少なくなる可能性があり、今後に期待することができます。また骨粗鬆症で骨が弱くならないよう、栄養に注意したり日頃から身体を動かす習慣をつけ、転ばないように体を支えられる体力・筋力を維持することも大切です。

現在、股関節の痛みに悩んでいる方へ、先生から一言お願いします。

股関節の痛みはいろいろな治療で解決できることが多いです。最後の手段である人工股関節置換術は歩く際の痛みを解消でき、その効果は充分期待できるものです。しかし一方では、ばい菌が入ってしまう「感染症」や血管がつまってしまう「血栓症」、関節がはずれる「脱臼」などの合併症もあり、細心の注意が必要です。手術を受ける際は、個人個人に合った人工股関節置換術を受けるためにも、より多くの技術を持っている専門医に相談し、クリーンルームなどの専門的な設備のある施設を選ぶことも大切です。手術や入院生活、治療費などの心配をあらかじめ相談して、安心して手術に臨んでいただけたらよいと思います。手術を乗り越えリハビリも克服し、痛みのない、より明るい生活をめざしましょう。ぜひ、手術を怖がらずに、痛みを解消するような前向きな姿勢でいきましょう。

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