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専門医インタビュー

膝の痛み、年齢に関係なく専門医に相談し適切な治療を受けましょう

この記事の専門医

舘 慶之 先生

石川県

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専門:膝関節専門医
資格:日本整形外科学会認定整形外科専門医

この記事の目次

人工膝関節の合併症にはどのようなものがありますか?

弾性ストッキング

弾性ストッキング

ほかの外科手術と同様に人工膝関節手術にも合併症があります。代表的なものとして、感染、血栓があります。
手術は手術用の特殊な服装をまとい、バイオクリーンルームと呼ばれる、空気中の微生物を制御・管理できる特別な手術室で行います。また使用する医療器具などは滅菌管理し、手術中の感染予防を行っています。感染は、患者さんが持っているばい菌によって引き起こされることがあります。そのため、手術する前は感染のリスクになる虫歯などの治療を終えたうえで手術にのぞんでいただきます。また、手術後も虫歯や歯槽膿漏(しそうのうろう)、風邪などをひいた場合は早目に治療し感染予防に取り組むようにしてください。
手術後の血栓については、血が固まりにくくするお薬を使用したり、弾性ストッキングと呼ばれる特殊なストッキングを着用いただき、ふくらはぎを締め付けることで血栓予防対策をとります。何よりも大切なのは、手術後じっとしていないことなので、手術後早期からリハビリを開始します。

日常生活で注意することはありますか?

日常生活にもどっても数ケ月は手術にともなう腫れや痛みがあると思いますので、あまり無理をしないように注意してください。状態が落ち着いてくれば、ゴルフや卓球、ハイキングなどの軽いスポーツを行えるようになります。ただしマラソンやジャンプするようなスポーツ、他の方とぶつかるような衝撃の加わるスポーツはお勧めできません。そのため、やってみたいスポーツなどあれば主治医に相談し取り組まれたほうが良いでしょう。
近年では人工関節の素材や手術手技の向上により、人工関節の耐用年数は以前よりも延びていますが、まれに人工関節が緩んだりすることがあります。ご自身の人工関節の状態を確認するためにも定期的に通院するようにしてください。

膝に痛みを抱えている方へメッセージをお願い致します

舘 慶之 先生

自分の足で歩いて生活できることは大切なことでありとても幸せなことです。
高齢者の方で膝が痛いのは「歳のせいだから仕方がない」と決めつけてなるべく動かないという方が多くいらっしゃいます。
膝関節の治療は、状態によって痛みを和らげる注射などの簡単な治療から人工膝関節の手術を行う方法までさまざまな選択肢があります。
少しでも膝に違和感や痛みなどお困りのことがあったら、ぜひ一度「膝の専門医」に相談してください。


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