メニュー

患者さんストーリー

杖をつかなくても歩けることが、これほど楽でうれしいものとは……自分の脚で踏ん張れるよろこびを実感しています。

この記事の患者さん

股関節

永木 保次さん
茨城県在住 
59歳(手術を受けた年齢)

病名 臼蓋形成不全(左足)

治療法 人工股関節置換術

この記事の目次

03 人工股関節置換術を振り返って

手術後のリハビリはつらくなかったですか?
リハビリ室

先生からは、「僕は手術をしてあげることはできる。でもそのあとのリハビリは、本人ががんばらないといけません」と説明されていたので、「リハビリは自分の力だな」と覚悟はできていました。

「筋肉はかなり残っているからリハビリは楽なはずだ」と言われていましたが、固まっていた筋肉を柔らかくほぐすのは痛かったです。でも、これをやればよくなるとがんばりました。

リハビリは、午前と午後それぞれ1時間くらいでしたが、これも自分の考え方次第。リハビリの時間以外は寝ていたらそれなりの回復だろうけれど、もともと運動が嫌いじゃないので、リハビリ以外も教わってきたことをやったり、廊下を歩いたりしました。

江ノ島界隈

脚の長さもそろってうれしかったのですが、初めのうちは少し違和感がありましたね。手術直後は思ったように動かせませんでしたが、3週間病院でリハビリをして退院しました。杖をつかなくても歩けるようになることが、これほど楽でうれしいものとは……。鎌倉から江ノ島界隈を自分の足でぐるっと歩いたときは、それはもう気分がよかったですね。

手術をしていちばんよかったことは?
永木 保次さん

もちろん趣味のトレーニングを再開できたことです。もともとトレーニング以外に趣味がないので、ジムにも行けなくなっていた手術前の10年間は、何につけてもやる気が出なかった。家にもマシンがあるので、上半身を鍛えたり、できることはやっていましたが、24年前からずっと通っていたジムに行けなくなったことはつらかったです。

それが2012年12月に手術をして、2014年9月にはジムに完全復帰。先生に相談しながら筋力トレーニングを続けています。

いまは健康管理に気を付けながらトレーニングを続けています。好きなものを食べて、あっちが痛いこっちが痛いというふうにはなりたくないなと思うんです。ストイックというよりも、庭いじりが好きな人、旅行が好きな人、写真が好きな人、みんな好きなことがあるとがんばれるように、自分はトレーニングをするためなら何でもがんばれるんです。手術前は自分の体さえ支えられず、しゃがむこともできなかったのに、いまは自分の足で踏ん張れるなんてすごいことです。だから人工関節を作ってくれた人にはすごく感謝しているんです。僕はこの先も、人の手を煩わさないように生きていきたいので、その意味でも筋肉をつけておくことが大事だと思っています。先生の注意を守ってケガをしないように気をつけて、これからも趣味を存分に楽しむ生活を続けていきたいと思っています。

01 痛めた原因と股関節の痛み

この記事の目次

記事の一覧へ

ページの先頭へもどる

PageTop