患者さんストーリー
ひざ関節
高橋 恵子さん (仮名)
東京都在住
81歳、茶道講師
病名 変形性膝関節症
治療法 人工膝関節置換術
2006年6月、恵子さんは両足の人工関節置換術を受けました。
リハビリ開始の早さに恵子さんは驚いたといいます。術後3日目には車椅子でトイレに行けるまでになり、5日目にはCPMで足を曲げる訓練をし、1週間目には歩行器を使って歩いていました。手術を受けて変わったのは、なによりも「痛みが無くなったこと」。「なぜもっと早くやらなかったのか」と思ったといいます。
入院中、リハビリ以外に恵子さんをびっくりさせたことがありました。捻挫して曲がった右足の骨を手術で矯正したことにより、手術後2cmも背が伸びたのです。元々膝の痛みで欠かすことのできなかった杖。長さを調節できるタイプだったため、術後は1サイズ伸ばして使うようになりました。退院後、ボランティア仲間たちからは「(手術を受けて)シャッキリとした」と驚かれたそうです。
6月の入院から一ヵ月半後の7月中旬に退院した恵子さんは、翌8月にはボランティアへ復帰します。恵子さんの茶道は立礼席といって、椅子に座って行う方式。膝の痛みで正座が辛くなったため3年前に取り入れたところ、生徒さんたちにとても好評で、以来続けているそうです。
手術を受け、痛みが無くなった恵子さんはリハビリに余念がありません。週に2回、病院のリハビリに通う他、時間が空いているときには近くの駅に出かけ、階段を上り下りしたり、町内をぐるっと回るなど、とてもアクティブです。近所の人も、恵子さんが元気に歩く姿を見かけ、みんなびっくりされるそうです。
「痛みで苦しんでいる方に、この手術は是非お奨めします。手術を受ければ痛みが取れますから。ただ、足をどれだけ曲げられるようになるかはリハビリ次第。きちんとリハビリをすることが大切です。」と恵子さんは話します。
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