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専門医インタビュー

加齢とともに進行する変形性膝関節症は早めの受診で納得のいく治療を

この記事の専門医

上野 健太郎 先生

大阪府

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2011年大阪市立大学医学部卒業
日本整形外科学会専門医

この記事の目次

術後のリハビリテーションはどのようなものでしょうか?

リハビリ室

リハビリ室

手術の翌日か2日目から、立ったり歩いたりといったリハビリがスタートします。入院期間はだいたい2~週間ぐらいで、その間に基本的な歩行や階段の昇り降り、日常生活に必要な動作の訓練を行います。多くの方はそのまま自宅に戻られますが、もう少しリハビリを続けたい、まだ自信が持てないといった場合は、転院してリハビリを継続することも可能です。
退院してからは何よりも、日常生活でしっかり動くことがリハビリになります。そのような習慣のある方は、わざわざ通院でのリハビリは不要と思います。手術で膝の痛みが軽減すれば、行動範囲が広がると思います。せっかく手術をしたのですから、積極的に身体を動かしてほしいです。

手術後、日常生活ではどのようなことに気をつければ良いですか?

正座などの深く曲げる動作は膝に負担がかかりやすくなります

正座などの深く曲げる動作は膝に負担がかかりやすくなります

膝を強くぶつけたり、転んだりした時に人工関節周囲が骨折しないように注意するようにしてください。また、手術後は、膝が手術前より深く曲がるようになる方も多いですが、正座は避けるようにしてください。正座に限らず、和式の生活は膝に負担がかかりやすいので、布団からベッドに、座布団から椅子へ、とできるだけ生活スタイルを洋式に変えたほうが、安心です。接触を伴うような激しい運動はお勧めしませんが、ゴルフやテニス、ジョギング、トレッキング、水泳などたいていのスポーツは大丈夫なので、しっかり身体を動かし、健康的な生活が送ってほしいと思います。

膝の痛みに悩んでいる方にメッセージをお願いします。

せっかく身体は元気なのに、膝の痛みのせいでやりたいことができない状態が続くと、運動不足になりやすく、気分も沈んでしまいますよね。痛みが強い場合は、健康のためにも、これからの人生のためにも、手術という選択肢を検討する価値は十分あるのではないでしょうか。といっても、どんな治療を受けるかを決めるのはあくまで患者さん自身です。医師としては、判断の助けになる情報をしっかり提供していくので、痛みがあるなら我慢せず、気軽に受診、相談してほしいと思います。
また、今はインターネットにもたくさんの情報があります。取捨選択が必要ですが、ご自身で色々と調べたり、ご家族、ご友人に聞いたりして、しっかり納得した上で治療について決めていってほしいと思います。


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