専門医インタビュー
近年は痛みをコントロールするための技術が発達し、痛みをおさえた状態でリハビリを開始できる環境が整ってきました。それにともない、リハビリのやり過ぎで患部が腫れてしまったりしないよう注意する必要があります。そのため、患者さんの状態にあわせてリハビリのプログラムを設定することが重要です。患者さんには、無理のない範囲で、ゆっくりと時間をかけてリハビリを進めていくようアドバイスしています。
リハビリを経て退院後は、ご自身の筋力や可動域を維持して、歩きかたなどに気を付けるようにしてください。人工関節を長持ちさせるという意味でもご自身の膝の状態をいつまでもチェックしてあげることが大切です。問題なく生活ができていても定期的に検診を受け、不安なことは医師に相談するようにしましょう。激しいスポーツは控えるようにしていただき、ジョギングなどの運動は3か月目から徐々に再開していくとよいでしょう。重労働のお仕事をされる方も、慎重に経過をみるようにしましょう。
膝の痛みに悩んでいる方は、ご自身の膝の状態をまず確認されることをお勧めします。整形外科を受診することで画像診断に基づいた診断を受けることができ、ご自身にあった治療を進めることが可能です。また手術を検討されている方、手術を受けるか悩まれている方は疑問や不安に感じられていることを医師にしっかり相談することが大切です。近年は手術方法や痛みをコントロールするための技術など大きく進歩していますから、知らなかったことが次の治療へのヒントになるかもしれません。ご自身で納得して治療を進めるようにしましょう。
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