専門医インタビュー
東京都
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神経ブロックの注射や点滴などで持続的に痛み止めを注入します。また手術中には、複数の痛み止めを混ぜて関節の周囲に打つカクテル注射を行うなど、様々な手段を複合的に用いて痛みを軽減する方法(マルチモーダル鎮痛)がとられています。そのため術後の痛みについては、以前よりもかなりコントロールされるようになっています。
一般的に術後早期から平行棒や歩行器を使い歩く練習をはじめ、1人で階段の昇り降りができる3週間程度の退院が目安となります。日常生活に戻ってからは、転倒や高いところからジャンプしての着地など、激しい動作を伴うスポーツや、正座など極端に深く曲げる動作は人工膝関節が摩耗する恐れがあり、避けていただきたい動作の一つです。テニスやゴルフ、スキーといったスポーツやダンスは激しいものでなければ可能なので、担当の先生に相談し実施してみたいスポーツや趣味を行っていただきたいと思います。
情報を知った上で、治療法を選択するのは患者さんご自身です。しかしながら、病院を受診しても医師に遠慮して、情報が欲しいとは言い出しづらい方がいらっしゃるのではないでしょうか。症状の段階に応じた治療法があります。治療を続けているけれど、効果があまりないと感じている方は、手術を行っている病院の整形外科医に相談する方法もあります。相談したからといって、すぐに手術を勧められることはありません。専門医から正確な情報を得て、色々な治療の選択肢から自分にあった治療を見つけていただきたいと思います。
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