専門医インタビュー
熊本県
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骨切り手術
まず、「骨切り手術」は、50~60代の方・変形の度合いが比較的軽い方・ジョギングをしているなど運動の機会が多い方などにお勧めしている方法です。
関節付近の骨を切って形状・位置・向きを整え、膝への負荷を軽減していくというもので、変形性膝関節症だけでなくO脚矯正などにも用いられる医療技術です。後述する「人工膝関節置換術」は術後に高い効果を期待できるものの、人工関節の性質上激しい運動をする方には不向きなため、日常的に活動性が高い方にはこの骨切り手術が適していると考えられています。
「人工膝関節置換術」は、変形している膝の関節を人工のものに置き換えるという方法です。部分置換と全置換の2つの方法があります。
変形性膝関節症のレントゲン
(膝の内側が痛んでいます)
手術は基本的には腰椎麻酔で行いますが、手術に対する不安や恐怖心が強い方には全身麻酔を行い、精神的なストレスを抑えるよう配慮しています。
手術時間は、片足で1時間半程度です。両足とも変形性膝関節症になっている方も、当院では一度に手術せず、片方ずつ手術を行います。両足を一日で手術してしまうことも可能ですが、執刀医が一つの手術に集中力をもってしっかり対応し、その成功と確実な効果を引き出すため基本的には片足ずつとさせていただいております。手術の間隔は、患者さんのお仕事や生活環境などの状態を見極めながら4週間~5週間としています。
入院は、一般的な医療機関では10日~2週間程度とされていますが、当院では4週間~5週間の入院期間を設けております。早い方は術後3週間で普通に歩けるところまで回復しますが、傷や腫れの状態などが完全に落ち着くまではもう少し時間を要します。
人工膝関節部分置換術後のレントゲン(正面と側面)
人工膝関節全置換術後のレントゲン(正面と側面)
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