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専門医インタビュー

あなたの膝の痛みあきらめないで!なかなか取れない膝の痛み、ぜひあきらめずに専門医の受診を!

この記事の専門医

野村 将彦 先生

東京都

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日本整形外科学会 専門医

この記事の目次

術後のリハビリで、日頃から気にかけていらっしゃることを教えてください。

意欲的にリハビリをするために考案された「ゴムササイズ」

リハビリテーションスタッフとの連携を重視し、常にコミュニケーションをとり意思の疎通を図っています。
例えば、「こんなことがあった」「あんなこともあった」という些細なことから、「○○さんは筋力が弱いからちょっと注意して」「××さんは筋トレをメインにして、歩くのは後に」「△△さんは関節が腫れてるから気をつけて」など、患者さんの情報をきめ細かく提供し、今後のリハビリメニューの参考にしてもらっています。関節が腫れると動きが悪くなってリハビリが長引いてしますため、なるべく腫らさず、痛みを与えないように気を付けています。

リハビリは辛いものだと思いますが、リハビリの必要性、重要性を説く秘策は?

リハビリスタッフの皆さん

リハビリに伴う痛みは、手術前の痛みと違って、良くなるための痛みです。なるべく痛くないようにいろいろとサポートはしていますが、一番大事なのはモチベーションだと思います。
また、自分の頭で意識してリハビリに取り組むことも重要です。リハビリから部屋に戻ってくると、「今日は○○やらされた」と、患者さんが言っていることがあります。そうではなく、やはり自分のことは自分で良くしていこうという意識が大事だと思うのです。もちろん、患者さんによってはCPM(持続的関節他動訓練器)を使うこともありますが、とにかく自分でやる自主的リハビリというのを重視しています。よくいわれることですが、治りのいい人というのはポジティブな考え方ができる方です。

手術をされた患者さんで、何か印象的なエピソードはありますか?

患者さんのほとんどが女性ですが、ひどいO脚が治ってまっすぐになるので、パンツスタイルのおしゃれが楽しくなったと感謝されます。90歳の女性でもそうです。太る人もなかにはいますが、今まで動けなかった人が動けるようになるので、たいていの人はスリムになります。外出先で脚が痛くなったらどうしようという不安がなくなるので、友達と出かけるのが楽しくなったとか、いろいろなことに挑戦してみたいと積極的になります。手術をして人生を取り戻したというお手紙をいただいたこともあります。脚が痛くて猫の世話ができないから、猫のために手術を受けたという70代の女性もいました。又、ゴルフや山登りなど、今まで出来なかった趣味の世界を、もう一度とり戻されている方も最近増えてきています。

手術をためらっている方に、何かひと言お願いします。

人は脚から老いると言われています。脚が弱り、歩かなくなると、血のめぐりも悪くなり全身状態の悪化にもつながります。脚は第二の心臓です。
痛みが取れずお困りの方は一度専門医の診察をおすすめします。膝の曲げ伸ばしがしっかりできなくなる状態が長年続くと関節の周りの筋肉が固くなります。手術で筋肉は柔らかくできないため術後の動きも固くなりやすいといわれています。我慢して放置しない方が良いでしょう。ただし治療に対するメリットとリスクを医師からしっかりと説明をうける必要があります。「決してあきらめないでほしい」と思います。


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